2016年9月16日金曜日

Factomのペーパーウォレットを復元する方法


  • Factomのペーパーウォレットを復元するにも,まず公式デスクトップウォレットを利用可能な状態にする必要がある。ダウンロードはこちらから。

  • 公式ウォレットをインストールしたら,まずブロックチェーンをダウンロードしてデータを同期する。ブロックチェーンの同期には factomd.exe を使用し,ダブルクリックで起動して放置しておく。


  • ブロックチェーンの同期が完全でないと,ウォレットに残高が表示されなかったり送金できなかったりで混乱の元になるので,例によって時間はかかるが,ウォレットをいじるまえに同期を完了させてしまった方がよいと思う。

  • ただし,Factomはユーザーフレンドリーなため,factomd.exe の画面を見ていても同期が完了したかどうかは分からない。

  • ダウンロードされたデータは C:\Users\(ユーザー名)\.factom\ldb に保存され,同期中はファイルが増え続けるので,このフォルダを確認してファイルが増えなくなったら同期が完了したということなんだろう,たぶん。


  • なお,ブロックチェーンのデータファイルは拡張子が .ldb であるため,Microsoft Access がインストールされている環境では,上の画面のようにそれに関連づけられてしまうが,おそらく偶然の一致で何の関係もないと思われる。


  • ブロックチェーンの同期が完了したらウォレットを起動させる。ウォレットは walletapp.exe でこれをダブルクリックで起動させると,ブラウザベースのウォレットが立ち上がる。ウォレットを操作する際には factomd.exe もいっしょに起動させておく必要がある。


  • ウォレットを起動できれば,ペーパーウォレットのインポートは簡単で,画面下部の鍵のマークをクリックして,プライベートキーを入力し,ウォレットの名称を決めるだけ。

  • ちなみに,FACTOMの送金方法について詳細は割愛するが,トランザクション( Transaction )を作成し,署名( Sign )をして,送信( Send )するという流れになる模様。

  • Inputs が送金元,Outputs が送金先。+FEE をクリックすると送金額に手数料が加算される。てきとうにいじってみれば送金はできるのでは。

  • さて,ここまではわりと順調なのだが,ウォレットの不具合は factomd.exe を終了させ,次に起動させたときに発生する。

  • factomd.exe を起動させてしばらくすると,画面に文字がずらずらと流れて,問答無用で終了してしまう。

  • 意味が分からないので,ちょっと工夫をしてずらずら流れる文字を確認してみると,fatal error という表示がでており,エラーのために factomd.exe が強制終了している模様。


  • どうも,ブロックチェーンの同期が完了した後に factomd.exe を終了させると,次に起動する際にこのようなエラーが発生するらしい。

  • このエラーを回避するには,C:\Users\(ユーザー名)\.factom\ldb のフォルダの中身を空にする必要がある。要するに,ブロックチェーンのダウンロードを一からやり直さなければならない。

  • 非常に面倒くさいので何とかしてほしい。というか,公式ウォレットにエラーがあるとかどうなのだろうか。

2016年9月13日火曜日

Factomのペーパーウォレットを作成する方法


  • 暗号通貨の保存というと,プライベートキーの盗難をいかに防ぐかという観点から議論がされていることが多いように思うが,私は盗難よりもむしろ紛失,忘却のリスクの方がよほど大きいように思うのだが。

  • いずれにせよ,プライベートキーの盗難なり紛失,忘却なりを防ぐには,物理的な媒体に記録して,しかるべき場所に保管しておくというのがベストではないだろうか。

  • ペーパーウォレット自体が盗まれる可能性もないではないだろうが,少なくとも当面は,窃盗犯人になるような人が暗号通貨に関する知識を持ち合わせているとは考えにくく,仮に盗まれたとしても使い方が分からないのではないだろうか。

  • さて,困ったちゃんのFactomだが,ペーパーウォレットを作成する際には factoidpapermill.exe というソフトを使用する。factoidpapermill.exe はこちらからダウンロードする。

  • これはパブリックアドレスとプライベートキーを生成するだけのソフトで,ダブルクリックでも起動できるが,ダブルクリックで起動した場合には一瞬で終了してしまって,画面上で結果を確認できないのでコマンドプロンプトから起動する。


  • コマンドプロンプトを起動させた上で,factoidpapermill.exe が C:\factom の中にある場合には次のようにコマンド入力をする。factoidpapermill.exe をコマンドプロンプトのウィンドウにドラッグアンドドロップしてもよい。

  • C:\factom\factoidpapermill.exe


  • また結果をテキストファイルに書き出すには次のようにコマンド入力する。生成されたプライベートキーなどが factom.txt に書き出される。

  • C:\factom\factoidpapermill.exe >factom.txt


  • あとは二次元バーコードを作成し,画像なりを適当にレイアウトして印刷すれば,ペーパーウォレットが完成する。

  • ただし,Factomをペーパーウォレットに送金するのはそれなりの覚悟が必要なように思う。というのは,復元に使用する公式デスクトップウォレットに不具合があるらしく,かなり心もとないため。

  • さすがに永久に取り出せなくなることはないだろうが,最悪は公式ウォレットの不具合が修正されるまで取り出せなくなるなんてこともありうるかもしれない。


2016年9月11日日曜日

Moneroのペーパーウォレットを復元する方法


  • Mnemonic seed からウォレットを復元するには,まず公式デスクトップウォレットを利用可能な状態にする必要がある。公式ウォレットの導入方法については,日本語で詳しく解説している方がいらっしゃるので,まずそちらをご参照いただきたい。

  • 公式ウォレットは公式サイトからダウンロードする。特別なインストール作業は必要なく,解凍したファイルは適当なフォルダを作成して,その中に保存しておけばよい。

  • Moneroに限らず,暗号通貨の公式デスクトップウォレットを使用するには,例外なくブロックチェーンをダウンロードしてデータを同期する必要があるようだ。

  • いろいろなアルトコインでウォレットをいじってみたが,ウォレットに残高が反映されないとか,ウォレットから送金できないといった問題が生じたときは,たいていはブロックチェーンの同期が完了していないことが原因だった。

  • そこでウォレットを使い始める前にブロックチェーンの同期を完了させてしまった方がよいと思われる。Moneroの場合には,bitmonerod.exe を起動して放置しておけばよいが,同期が終わるまでには気が遠くなるような時間がかかる。

  • なお,bitmonerod.exe は自動でデータを保存してはくれないので,ブロックチェーンの同期が終了し,または途中で中断しようと思った場合には,save とコマンド入力して,データを保存する必要がある。

  • また,bitmonerod.exe を終了する場合には exit コマンドを使用する。反応は鈍いがコマンド投入後に自動で終了するので,ウィンドウ右上の×ボタンでは終了させない方が無難。exit コマンドは2回投入する必要がある。

  • ブロックチェーンの同期が終わったらウォレットを復元するが,この作業には simplewallet.exe を使用する。simplewallet.exe はダブルクリックで起動できるが,ウォレットを復元する場合には,引数付きで起動する必要があるのでコマンドプロンプトを使用する。

  • コマンドプロンプトを起動させ,simplewallet.exe が C:\Program Files\monero の中にある場合には次のようにコマンド入力をする。

  • "C:\Program Files\monero\simplewallet.exe" --restore-deterministic-wallet


  • すると simplewallet.exe が起動し,ウォレットの名称とパスワードを指定を求められるのでこれらを入力した後,Mnemonic seed を入力すれば復元が完了する。


  • CUIベースのウォレットは,たいてい help とコマンド入力するとコマンド一覧が表示されるので,それを見ながら使い方を覚えていくことになる。


  • パブリックアドレスを表示させるコマンドは address で,プライベートキーを表示させるコマンドは spendkey で,ウォレットの残高を表示させるコマンドは balance になる。


  • ちなみに送金するためのコマンドは transfer でその構文は次の通り。

  • transfer [送金先アドレス] [送金額] [ペイメントID]

  • ペイメントIDはオプションだが,POLONIEXに送金する際には必ず指定しろと記載されている。送金の際には simplewallet.exe と bitmonerod.exe を同時に起動させておく必要がある。